今日も当サイトにおこしくださいまして、ありがとうございます。ベジブタです。
コカ・コーラ社の人気商品であるコーラは、成分上は動物性のものが入っていません。
ですので同社はヴィーガン(動物の権利を搾取するのを良しとしない人々)にフィットすると言っています。
しかし本当にコーラは動物を傷つけていないのでしょうか。
今回読んだ記事は、そのことについて書かれた記事です。
検証の着目点は、
① 使用している砂糖は本当にヴィーガンか
② 動物実験はしているのか
③ プラスチックボトルの使用はどうなのか
です。
こう書くとコカ・コーラを非難しているように聞こえますが、今回の記事を読んでみて、ぼくはコカ・コーラ社に好印象を持ちました。
今回読んだ記事
コカ・コーラ社はヴィーガン対応と回答している
世界中で愛されているコーラですが、なんと一日に19億という数が消費されているそうです。
ですので、人や環境への影響がとても大きい企業といえます。
コカ・コーラ社はウェブサイトにおいて、ほとんどの商品がヴィーガンに適する、つまり動物性のものが入っていない、としています。
一部「Lilt」なのどの商品においての魚のゼラチン状のものが入っているようです。
そして、コカ・コーラ社の商品の重要な成分として「砂糖」があります。
コーラでいうと、1缶に39g含まれています。
その砂糖は、どんな原料から、どのようにして精製されるのでしょうか。
その砂糖は本当にヴィーガンか
コーラに使われる砂糖は、それぞれの製造する地域で異なるようですが、主に、砂糖か、HFCS(果糖ぶどう糖液糖)が使われるようです。
HFCSはトウモロコシから作られるため、トウモロコシがよく採れるアメリカなどでは、HFCSがメインで使われるそうです。
それ以外の地域では、サトウキビやテンサイも使われるとあります。
HFCSは完全にヴィーガンだそうです。テンサイから作られる砂糖も同じくヴィーガン。
問題はサトウキビの場合のようです。
サトウキビから砂糖を作る過程で「骨炭」が使われる場合があるようですが、これは動物の骨を高温で蒸し焼きにして作られます。
この「骨炭」がヴィーガン的に問題となります。
ただ、炭素粒子を使って漂白する製法も行われており、サトウキビから作られる砂糖の全てが、骨炭が使われているわけではありません。
また骨炭が使われた場合において、骨炭の粒子などは、飲み物には一切入ってきません。
ところで、他の商品では人工甘味料も使われています。
「ダイエットコーラ」や「コカコーラゼロ」などです。
これら人工甘味料はヴィーガンなのでしょうか。
その他の人工甘味料はヴィーガンか
アスパルテームはよく使われる人工甘味料です。しかし、これは広く動物実験が行われてきた歴史があります。
アセスルファムKもよく目にしますね。こちらも同じく動物実験が行われてきました。
ただ、実験はあくまで人工甘味料メーカーが独自に行っており、使用する側のメーカーなどは実験に全く関与していないとのことです。
また、コカ・コーラ社自体は、現在、動物実験を行っていないことを、PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が明らかにしています。
これら動物実験が行われているかどうかも、ヴィーガンの観点からすると考慮すべき問題となります。
最後にプラスチック容器のことです。
廃棄されたプラスチック容器の破片が、動物たちに深刻な影響を与えている事実があります。
プラスチック容器はなくせないのか
プラスチック容器の破片を食べたりすることで、毎年1億の動物が死亡するそうです。
こういったことを受けて、コカ・コーラ社は、2030年までに容器の半部をリサイクル材に替えるとしています。
これまでリサイクル材への転換が進まなかった理由として、消費者がプラスチック容器を望んだことが大きかったようです。
問題は生産者側だけではないということですね。
完璧にヴィーガンは難しいが
いかがだったでしょうか。
ぼくは、コーラを始めとする清涼飲料水のイメージが少し変わりました。
これまで以上に、原材料を誰がどうやって作ったかが気になるようになりました。
また記事を読んで、企業が完全にヴィーガン対応することは、かなり難しいことも理解できました。取引先を選定し、常に監視していかないといけませんので、コストもかかることでしょう。
でもそういった姿勢を見せてくれる企業は応援したくなりますね。
またいつも通り、英単語を載せますので、ぜひ元の記事も読んでみてくださいね。今回はさらにその下におまけもありますよ。
記事に出てくる英単語や熟語
- iconic : 象徴的な
- cruelty-free : 動物由来のものを使っていない、動物実験を行っていない
- signature : 特製の
- fizzy : 揮発性の
- majority : 大多数、大部分
- derivative : 派生物
- lilt : 陽気で軽快な調子、コカ・コーラの商品名
- honest : 正直な、実直な、「Honest Tea」はアメリカの飲み物ブランド
- Lemon and Honey : Honest Tea の商品
- Schweppes : イギリスの炭酸ソフトドリンクブランド
- Orange Squash : オレンジスカッシュ
- ingredient : 成分
- trace : 痕跡
- gelatine : ゼラチン状のもの
- it notes : ~と記されている、それによれば
- stabilizer : 安定化装置
- beverage : 飲み物
- Glaceau Vitaminwater Zero Sunshine : コカ・コーラの商品
- Multi V : コカ・コーラの商品
- lanolin :
- used to : (今はしていないけど)かつては~していた
- invent : 発明する
- derive : 引き出す
- latter : 後者
- kola/cola nut : コラの木の果実
- hence : この理由で
- back then : その当時
- spent : 使用済みの
- extract : 抜き出す
- carbonated water : 炭酸水
- phosphoric : リンの、(phosphoric acid : リン酸)
- formula : 製法
- fructose : 果糖、フルクトース
- HFCS : 異性化糖、果糖ぶどう糖液糖
- generally : 通常
- sugarcane : サトウキビ
- sugar beet : テンサイ
- corn starch : コーンスターチ(starch : でんぷん)
- composition : 組成
- commonly : 一般的に
- bone char : 骨炭
- bleach : 漂白
- per : (手段を表して)~で、~によって
- refinery : 精製所
- particle : 粒子
- granular : 粒状の
- time-consuming : 時間のかかる、手間取る
- seek : 探し求める
- practical : 実際的な
- sweetener : (人工)甘味料
- aspartame :アスパルテーム
- saccharide : 糖、炭水化物
- widely : 広く
- extensively : 広範囲に(わたって)
- undoubtedly : 疑う余地なく、明らかに
- thoroughly : 徹底的に
- intensity : 強烈さ
- Acesulfame-K : アセスルファムカリウム
- cruelty free :
- independently : 独立して
- reveal : 明かす、明らかにする
- conduct : 行為
- directly : 直接に
- fund : 資金を出す
- evaluation : 評価
- insist : 主張
- Ingredion Incorporated : イリノイ州にある原料プロバイダー
- consider : 考える
- excessive : 過度の
- harm : 傷つける
- admit : 認める
- landfill : 埋め立て
- biodegrade : 生物分解される
- massive : 巨大な
- ingestion : 摂取
- entanglement : 絡み合い
- result : 生じる、~の結果となる
- despite : ~にもかかわらず
- refuse : 拒否する
- ban : 禁止
- instead : 代わりに
- recycled material : リサイクル材
- executive : 経営幹部
- annual : 年次の
- accommodate : (人)に必要なものを提供する
- infrastructure : 基盤
- innovate : 革新する
- opportunity : 好機
おまけ
今回から試しに、癒されそうな YouTube をおまけとして貼ってみようと思います。基本的に海外ヴィーガンニュースは堅苦しくなりがちですものね。ぜひ癒されてお帰りくださいね。