今日も当サイトにおこしくださいまして、ありがとうございます。ベジブタです。
いまカナダで、水族館などのクジラやイルカを守る運動がさかんなようです。
今回はそのことについて書かれた海外記事を読んでみました。
今回読んだ記事
クジラ保護区プロジェクト
「The Whale Sanctuary Project(WSP、クジラ保護区プロジェクト)」
という団体がカナダにあります。
彼らは、カナダのノバスコシア州シェルブルックの海岸に沿って、40ヘクタールの入り江を建設する計画ですが、これは入り江を「保護区」とし、
「人間の楽しみのために、搾取(さくしゅ)された生活を終えたクジラ」
を連れてくるためだそうです。
おそらく水族館などからくるのでしょうね。
昨年に制定された、クジラやイルカを守る法律
ところで、カナダ議会は昨年(2019)、野生のクジラ、イルカ、ネズミイルカの捕獲、飼育、繁殖を禁止する法律を可決しました。
「Ending the Captivity of Whales and Dolphins Act」
直訳すると、「クジラとイルカの捕獲を終了する法」
娯楽のために、クジラなどを利用するのをやめさせるための法律です。
先の保護区の計画は、この法律をうけてのはなしというわけです。
「Munchkin」社のたすけ
この計画のためには多額の資金が必要ですが、「Munchkin(マンチキン)」という会社が最初の資金を提供しました。
資金は保護区の適せつな場所を決めるのに使われました。
水質の調査や、保護区をつくったあとの生態系への影響を調べないといけません。
この、資金を提供したマンチキン社ですが、子ども用の食器やおもちゃを販売する会社です。
話がそれるのですが、
「この計画に援助する会社ってどんな会社なんだろう」
ってちょっと気になっちゃって、ネットで検索してみました。
そしたらね、商品すごくかわいいんです。
かわいくないですか?
送りものにしたら、絶対よろこばれますよね。
地域コミュニティとの連携
さて、「WSP(クジラ保護区プロジェクト)」は、シャーブルックの地域コミュニティとも連携(れんけい)しています。
WSP のチャールズ・ヴィニックさんは、保護区にビジターセンターや、自然遊歩道、見るためのスポットをつくる計画もたてています。
さらに、学校からの教育プログラムの受けいれや、引退したクジラに関する博物館も作る予定です。
またヴィニックさんは、カナダのメディアにたいして、
「あなたたちはこの計画のことを、退職したクジラたちの生活保護と考えるかもしれません」
しかし、
「これらのクジラは所有者のために数千万ドルをかせぎました。かれらは何百万人もの人々を楽しませてきました。私たちはかれらにお返しする義務があるのです」
ドキュメンタリー映画「Blackfish」
先の子ども用品のマンチキン社ですが、経営トップのスティーブン・ダンさんは2015年に、水族館の「SeaWorld(シーワールド)」にたいして、ある要求をした過去があります。
- ドキュメンタリー映画「Blackfish」にでてくるシャチの「Tilikum(ティリクム)」の解放
- シャチの保護区を作ること
そして資金100万ドルを提供しました。
「Blackfish (2013)」はどんな映画かといいますと、シーワールドで、シャチのティリクムが飼育員などを事故で死亡させてしまった事件についての映画です。
残念ながら、シーワールドがダンさんの要求をきちんと守らなかったせいで、35歳のティクリムは2017年に細菌性の感染症で亡くなってしまいました。
動物の権利を守る団体「People for the Ethical Treatment of Animals(PETA)」もこの件をうけて、シーワールドのトップ「Sergio D. Rivera(セルジオ・リベラ)さんに手紙をおくっています。
PETA の副社長であるトレーシー・レイマンさんはいいます。
「シーワールドは、ただしい行動をおこす、この最後のチャンスのがさないでほしい」
「数十年の不幸による利益を得たシーワールドは、彼らを引退させ、自由にさせるべきだ」
カナダは動物の保護マインドがある
まえにもこのブログで、カナダでの動物のただしい扱いをもとめる運動について、紹介記事を書いたことがあります。
カナダって動物を守るマインドがしっかり根づいているように感じます。
そのブログはこちら。
またシーワールドのイルカショーについても書いたことがあります。
日本もカナダみたいに、動物を守るやさしいこころがもっと広がるといいですね。
今日も英単語の下に「おまけ」あるよ!
記事に出てくる英単語や熟語
ついでに英語も勉強しちゃいましょう。
読みが難しい単語だけ発音記号を載せています。
ぜひ下の単語一覧を見ながら、上にあげた元の記事も読んでみてくださいね。
- NOVA SCOTIA : ノバスコシア州、カナダ東部にある大西洋海沿いの州
- sanctuary : 神聖な場所、保護区域
- hectare【 héktɛər 】: ヘクタール
- inlet : 入り江
- accommodate【 əkɑ́mədèit 】: 収容する
- captivity : 捕らわれていること、人間に飼育されて
- Sherbrooke : シェルブルック、カナダの都市
- cetaceans : クジラ目の(動物)
- house : 収容する、場所を与える
- exploitation : 利己的な利用、搾取
- enclose : ~を囲む
- netting : 網
- beluga【 bəlúːgə 】: シロイルカ
- engage : 従事する
- Canada’s Parliament : カナダ議会
- prohibit【 prouhíbət 】: 禁止する
- porpoise【】: ネズミイルカ
- exploit【 iksplɔ́it 】: 搾取する、 不当に利用する
- secure : ~を確保する
- permit : 許可する
- determine : 決心する
- appropriate : 適切な、適当な
- lengthy【 léŋkθi 】: 非常に長い、長期にわたる
- consideration : 考慮、熟慮、じっくり考えること
- tide : 潮
- once : ~するとすぐに、~した時点で
- veterinary【 vétərənèri 】: 獣医(学)の
- expect : 予期する
- nature trail : 自然遊歩道
- along with : ~と共に
- counterpart【 káuntərpɑ̀ːrt 】: 同等の(対応する)人(もの)
- media outlet : 報道発信地
- owe : (返すべき義務を)負っている
- offer : 提供する
- orca : シャチ、オルカ
- on the condition that ~ : ~という条件で
- Blackfish : ドキュメンタリー映画
- comply : 従う、応じる
- persistent : 起こり続ける
- bacterial : 細菌の
- lung : 肺
- infection : 感染症
- In light of : ~に照らせば、~の観点から
- call upon : ~に求める、~するよう呼び掛ける
- languish【 lǽŋgwiʃ 】: 弱る,元気をなくす
- seize : つかむ、捕らえる
- incarcerate【 inkɑ́ːrsərèit 】: 監禁する、投獄する
- decade : 10年間
- misery : 悲惨
- grant : 許可する、承諾する
- at long last : やっとのことで、ついに
おまけ – Paul McCartney(ポール・マッカートニー)
今回は「 ポール・マッカートニー」さんにしてみました。
ぼくがヴィーガンをはじめるきっかけになったひとです。
あの年齢で、休憩なしで水も飲まず、3時間のコンサートをやってのける体力は、ヴィーガンじゃないと説明がつきませんね。
曲は反戦歌のひとつとされる「Pipes Of Peace(パイプス・オブ・ピース)」にしました。
世の中に、しあわせがもっともっと増えますように。
それではまた次回のブログで。