よく人にヴィーガンの理由を訊かれるのですが、いつも「なんとなく」などと言ってにごしています。ここでは、きちんと書いてみようと思います。
簡単に言うと「畜産動物の扱いを見ていられなかったから」です。順を追って説明してみます。
“菜食主義”という言葉
菜食主義という言葉はもちろん知っていました。菜食主義に対しては「なんだか胡散臭い」という印象でした。実は今もそんな印象を持っています。「~主義」という言葉のせいか、なんだか排他的なもの感じてしまいます。
また「菜食主義」のひとはガリガリなイメージを持っています。一般的にもそうではないでしょうか。ぼく自身はわりとガタイがいいです。間違ってもガリガリなんてことは言われない身体です。ただ、もう少し引き締めたいので、筋トレをがんばっています。
“ヴィーガン”という言葉を知る
その筋トレですが、現在はジムにも通っています。当時は家で腕立てなどの自重トレーニングを、ネットや本で調べて行っていました。
その日も筋トレのことをYouTubeで調べていて、あるYouTuberの動画に目が行きました。アメリカ人の”ダンテさん”という方なのですが、すごくムキムキでかっこよく、分かりやすい筋トレ動画を投稿していました。
ダンテさんの他の動画も観てみようとチャンネルを表示させると、ヴィーガンをテーマにした動画がたくさんありました。ヴィーガンってなんだろう、と動画を観てみることにしたわけです。
そこで観た動画に絶句した
ダンテさんの動画は、畜産業の裏側を伝えるものでした。自分の目で見ていないものを信用するのもどうかと思いますが、話半分で観たとしても、無視することはできない内容でした。
そして、もう肉を食べるのをやめよう、と考えるようになりました。
少しずつ動物性のものを減らしていった
最初は、肉を食べるのを減らしました。牛肉、豚肉、鶏肉。
ただ、人と一緒に外食するときなどは、肉もOKなどのルールを作って食べていました。その後は、徐々に魚をやめたり、卵をやめるなど、範囲を広げていきました。
そして現在の9割ヴィーガンへ
現在は、乳製品も取っていないです。人と外食する時ももちろん動物性のものは口にしません。
ただ、購入する商品のメーカーに、乳化剤は動物性のものが使われていないか、砂糖は骨炭が使われたものでないか(くわしくはこちらの記事)、動物実験をしていないか、などについて問い合わせていないので、自分のことを「9割ヴィーガン」としています。
またぼくの対外的なスタンスとしては、
・ヴィーガンを人に勧める気は全くない
・目の前で人が肉を食べてても全く気にしない
といった具合です。
つまり、
「動物のためにもヴィーガンがもっと広まればいいな」ではなく、
「動物がひどい扱いを受けているのを見ていられないから、せめてそういったことに関わるのをやめよう」
という、小さい反抗なのです。